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「酒」の章

広島サミットで提供された日本酒はこれじゃ!

5月19日から21日にかけて、広島で先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開催された(以下、広島サミット)。

そのサミットでどこの日本酒が提供されるのか?

全国の日本酒ファンが見守る中、外務省から各食事会で提供された日本酒が発表された。

なお、どこの日本酒が提供されるのかは、蔵元にも事前に連絡されないので、提供された後その事実を知って、喜びをFacebookで語る蔵元もいた。

では、どの日本酒がG7の首脳に提供されたのか、外務省のウェブサイトで検証してみた。

G7広島サミットにおける食のおもてなし|外務省 (mofa.go.jp)

外務省のウェブサイトより引用

広島サミットで提供された日本酒

今回の広島サミットでは、1日目(5月19日)と2日目(5月20日)に以下の日本酒が提供された。

〇1日目ワーキングランチ:

・日本酒:純米大吟醸 壽(ことぶき)/賀茂泉酒造(東広島市)

・スパークリング酒:花めくすず音/一ノ蔵(宮城県大崎市)

〇1日目ワーキングディナー:

・活濁酒:龍勢/藤井酒造(竹原市)

・スパークリング酒:泡酒(AWA SAKE)/南部美人(岩手県二戸市)

・日本酒:純米大吟醸 広島錦 賀茂鶴/賀茂鶴酒造(東広島市)

・貴醸酒:10年熟成大古酒 華鳩/榎酒造(呉市)

外務省のウェブサイトより引用

〇2日目ワーキングランチ:

・日本酒:純米大吟醸35 賀茂金秀/金光酒造(東広島市)

・梅酒:Sakurao Selected Cask Aging/SAKURAO DISTILLERY(廿日市市)

〇2日目カクテル・社交夕食会:

・日本酒:純米大吟醸 蓬莱鶴 奏~harmony~/原本店(広島市)

・日本酒:特別純米酒 廣戸川/松崎酒造(福島県岩瀬郡)

・スパークリング酒:スパークリング酒 千福/三宅本店(呉市)

外務省のウェブサイトより引用

パートナーズプログラムで提供された日本酒

今回の広島サミットでは、岸田総理大臣夫人がG7首脳の配偶者をもてなす「パートナーズプログラム」も開催され、以下の日本酒が提供された。

〇1日目昼食会:

・スパークリング日本酒:一代弥山/サクラオブルワリーアンドディスティラリー(廿日市市)

・日本酒:純米大吟醸 広島錦/賀茂鶴酒造(東広島市)

・日本酒:純米大吟醸 至高/宝剣酒造(呉市)

〇1日目夕食会:

・日本酒:純米大吟醸生地 名誉酔心 大粒ダイア100%/酔心山根本店(三原市)

〇2日目昼食会:

・日本酒:富久長/今田酒造(東広島市)

今回提供されたその他の日本酒

外務省のウェブサイトによると、上記のワーキングランチ・ディナーおよびパートナーズプログラムの昼食会・夕食会で提供されたリストには掲載されてないが、以下の日本酒が提供されたと紹介されている。

・雨後の月 呉未希米 八反錦 純米 生/相原酒造(呉市)

・賀茂泉青泉 純米吟醸 生酒/賀茂泉酒造(東広島市)

・大吟醸 ゴールド賀茂鶴角瓶/賀茂鶴酒造(東広島市)

・ばら酵母仕込み 純米吟醸 ローズマインド/天寶一(福山市)

・千福 純米生貯蔵酒/三宅本店(呉市)

・七賢 アラン・デュスカ スパークリングサケ/山梨銘醸(山梨県北杜市)

(以上、「G7広島サミットにおいて提供された軽食・飲料一覧:100507215.pdf (mofa.go.jp)」より引用)

広島サミットの日本酒を考察する

以前のブログで、広島サミットで提供される日本酒を予想した。

※コチラを参照→ 広島サミットの日本酒 予想してみた! – 百聞は一献に如かず (men-san.com)

この予想は、広島県がサミット開催に向けて広島県産の食材等を利用してもらうよう国に要望した以下のリストに基づいておこなったものである。

※G7広島サミットに向けて国に提出した「広島県産品推薦リスト」から「飲料リスト」を抜粋→ 504214.pdf (hiroshima.lg.jp)

しかしながら、この日本酒の推薦リストに掲載された142銘柄は、あくまでも広島県からの推薦だ。

実際は、このリストに掲載されてない銘柄が多く採用されていた。

前述の外務省のウェブサイトに掲示されている「G7広島サミットにおいて提供された軽食・飲料一覧」によれば、提供された日本酒(スパークリング酒含む、梅酒含まず)は合計20銘柄。

このうち、「富久長(今田酒造)」については、このブログを書いている時点ではどの銘柄が提供されたのは不明。

20銘柄中、広島県産が16銘柄、他県産は4銘柄提供されている。

7年前の伊勢志摩サミットでは、全て三重県産の日本酒が提供されたので、他県産が提供されたことには少々驚いている。

また、広島県産の16銘柄のうち、前述の「広島県産品推薦リスト」に掲載されているのは、以下の5銘柄(「富久長」は銘柄不明につき含まず)しかない。

・雨後の月 呉未希米 八反錦 純米 生/相原酒造(呉市)

・純米大吟醸35 賀茂金秀/金光酒造(東広島市)

・ばら酵母仕込み 純米吟醸 ローズマインド/天寶一(福山市)

・純米大吟醸 蓬莱鶴 奏~harmony~/原本店(広島市)

・純米大吟醸 至高/宝剣酒造(呉市)

一体どなたが、どういう基準で銘柄を決定されたのだろうか?

謎であると同時に、非常に興味深い!

ちなみに、私の予想がズバリ当たったのは、「ローズマインド(天寶一)」の1銘柄だけだった。

締めの一杯!

今回の広島サミットで提供された日本酒とその蔵元は、1日で全国に知られることとなった。

また、「広島サミットで提供された日本酒」として歴史にその名前を刻んだ。

蔵元のウェブサイトを見ると、既に「SOLD OUT」になっている銘柄もある。

そのこと自体は、非常に喜ばしいことである。

一方、今回絶対選ばれるだろうと予想していた蔵元が選ばれなかったり、また、選ばれたとしても予想した銘柄と違っていたりして、正直驚いている。

とにかく、広島の酒を愛する自分としては、今後も引き続き「広島の酒」を全国に知ってもらうよう活動するだけだ。

今宵は、全ての「広島の酒」に乾杯!

広島県酒造組合のホームページから引用

作成者: めんさん

広島県福山市在住の中小企業診断士。広島県中小企業診断協会正会員。カープを科学する研究会会員。知的資産経営研究会会員。
日本酒学講師(SSI認定)/唎酒師(SSI認定)/国際唎酒師(SSIインターナショナル認定)/焼酎唎酒師(SSI認定)。
日本酒好き、特に広島のお酒。
広島カープ、ユニコーン、名探偵コナンの大ファン。
趣味は飲み歩き。

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