私が中小企業診断士試験を受けようと思ったのは、58歳の時だった。
かなり遅い方だと思う。
中小企業診断士試験を受ける人は30~40歳代が最も多く、例年受験申込者全体の6割を占める。
それに対して、50歳代以上では全体の24~25%程度、60歳代以上となると5~6%程度である。
やはり、年齢を重ねるにつれて記憶力が低下し、勉強意欲も減退していくからだろうなとデータを見ると納得する。
それでも、40歳前半から約20年間、経営管理者としてやてきた自負があり、中小企業診断士試験なら少し勉強すれば受かるだろうと、軽い気持ちで始めた。
その時は、1次試験合格に4年もかかるとは夢にも思ってなかった(苦笑)
1次試験の内容は
1次試験は、2日間にわたって7科目を受験する。
試験時間は科目によって異なる。
1日目は、「経済学・経済政策(60分)」「財務・会計(60分)」「企業経営理論(90分)」「運用管理(90分)」の4科目。
2日目は、「経営法務(60分)」「経営情報システム(60分)」「中小企業経営・中小企業政策(90分)」の3科目。
合格基準は、総点数の60%、つまり7科目だと420点以上で、かつ40点未満の科目がないこと。
また、総点数が60%未満であっても、60点以上とれた科目があれば「科目合格」となり、翌年と翌々年の試験が免除となる。
つまり、3年以内に7科目全部合格すれば、1次試験突破である。
通信講座でスタート
この手の難関試験を独学で勉強するのは無理があるので、通信講座を始めることにした。
いろいろ調べた中で、「通勤講座(今のスタディング)」が「スキマ時間を活用する」というコンセプトが気に入った。
やはり、忙しく仕事をする中で勉強するには、スキマ時間を活用するのが一番だと思う。
講座費用も比較的安く、当時5月末まで申し込めば安くなるというキャンペーンをやってたので、5月31日に申し込んだのを覚えている。
その年の1次試験日、8月6日(土)、7日(日)まであと2ヵ月。
翌年に一発合格を目指すという方法もあったが、2ヵ月もあるので挑戦しない選択肢はない!
今年科目合格できれば、来年に向けて負担も軽くなる。
そこで、2次試験との関わりが薄いと言われる「経済学・経済政策」「経営法務」「経営情報システム」の3科目に絞って勉強することにした。
締めの一杯
兎にも角にも、診断士試験の勉強をスタートさせた。
資格試験の勉強は、30代の時に簿記1級や宅建に合格した以来なので、20年ぶりだ。
果たして、脳がついていけるのか?
今宵は、6年前に中小企業診断士試験に挑戦することを決意した自分に「乾杯!」