たまたま知り合いからいただいた日本酒が、どちらも岡山のお酒だった。
ひとつは、平喜酒造さん(浅口市)の「特別本醸造 喜平 生原酒」。
もうひとつは、熊屋酒造さん(倉敷市)の「純米山田錦 倉敷吟醸 伊七」。
とりわけ「喜平」は、福山の天満屋ハピータウンポートプラザ店で、その場で瓶詰めしていたのを目撃して、購入されたそうだ。
私が日本酒好きなのを知ってて、わざわざ届けていただいた。
ありがたい限りである。
普段から「日本酒好き」を公言しとくのも悪くない。
日本酒のスペック
「特別本醸造 喜平 生原酒」のスペックは次の通り。
酒米、米こうじとも国産米。
精米歩合は60%。
アルコール度は19度以上20℃未満、さすが生原酒。
醸造用アルコールを添加しているので「本醸造」というわけだ。
一方、「純米山田錦 倉敷吟醸 伊七」。
酒米は岡山県産の山田錦100%。
精米歩合は55%。
アルコール度は15度。
呑み比べ
以前にも書いたが、島谷ひとみさんが出演したテレビ番組で「呑み比べ」を推奨されてたのを見て以来、同時に2種類か3種類の日本酒を嗜むことが多い。
今回も頂き物ではあるが、思い切って同時に2本の栓を開けて、呑み比べすることにした。
どちらも冷蔵庫で冷やしておいたので、10℃くらいの冷たさ。
まずは、蛇の目利き猪口についで色の比較。
むむむ、「喜平」はほぼ無色透明だが、「伊七」はやや黄色がかっている。
「伊七」は1年くらい蔵のタンクで熟成させたのかもしれないね。
さてさて、どんな味わいでしょうかねー。
「喜平」はさすが生原酒。
やや厚みがあり、まろやかな口当たり。
豊かな旨味とコクのある味わいが特徴だ。
一方、「伊七」は純米吟醸だが、吟醸香りはわずかに感じる程度。
軽快な口当たりで、軽快な苦味が残る淡麗な味わいが特徴だ。
最近は、純米大吟醸よりも、純米吟醸酒、純米酒、本醸造酒を好んで飲むようになった。
もちろん、純米大吟醸は香りも口当たりも味わいも値段相応にいいが、料理との相性は難しいと感じている。
それよりも、純米酒や本醸造酒のようなコクと旨味が特徴である、いわゆる「醇酒(じゅんしゅ)」タイプのお酒のほうが、いろいろな料理に合わせやすい。
また、純米大吟醸と比べてコスパもいい。
ま、どちらがいいとか悪いとかじゃなくて、これも人それぞれの好みだからね。
締めの一杯
岡山の酒と言えば、十八盛酒造さん(倉敷市)の「多賀治 純米雄町」が好きだが、今回あらたな岡山の酒と出会った。
やはり、その土地の料理をその土地のお酒で嗜むというのが、一番美味しいんだろうな。
今宵は、「喜平」と「伊七」との出会いに乾杯!