4月24日(日)、今年初めてのマツダスタジアムで公式戦を観戦した。
我らのカープ対DeNAベイスターズ戦。
試合開始の1時間前にスタジアムに着いたら、ちょうどスターティングラインアップの紹介が始まったところだった。
今年の球団キャッチフレーズ「ガツガツGUTS!」に合わせた選手紹介がセンターの大スクリーンに映し出される。
例年であれば、鈴木誠也が少しおどけたポーズでファンの笑いを誘っていた。
誠也がいない今年は、西川龍馬(63)や小園海斗(51)、新人の末包昇大(52)ら選手みんなで誠也の穴を埋めようと、各々ユニークなポーズをビジョンで披露している。
これも今年の結束力の強さの表れだ。
当日の午前中まで降っていた雨も止んで、曇り空も明るくなってきた。
早速ビールを買って仲間と乾杯!
久しぶりに飲むスタジアムでのビールの味を楽しみながら、13時30分の試合開始を待つ。
今日の先発は期待のサウスポー、玉村昇悟(65)。
1番には前の日に先制2ランホームランを打った堂林翔太(7)。
また、7番サードには、今年2回目のスタメン出場となった田中広輔(2)。
広輔のスターティングラインアップが紹介された時は、ひときわ球場の歓声が大きかった。
みんな復活を期待しているぞ。
さあ、今日もやっちゃろーやー!
延長10回、逆転サヨナラ勝ち!
結果は、延長10回裏、劇的な逆転サヨナラ勝ち!
おめでとー―――――――――――――!
東京ドームで巨人に3連敗して迎えたDeNAとの3連戦。
本拠地で負の連鎖を断ち切ることができるかどうか心配されたが、見事DeNAに3連勝!
カープはこれで15勝9敗1分、首位巨人と2ゲーム差。
さあ、首位巨人を追撃じゃ!
坂倉のタイムリーで同点!
試合は両チーム譲らず、9回を終わって3対3の同点。
延長戦に入った10回の表、ツーアウトから塹江敦哉(36)がDeNAの4番牧にホームランを打たれて、1点ビハインドの展開。
その裏のカープの攻撃を待たずに席を立つお客さんも目立つ。
後悔しただろうね。
ここから「逆転のカープ」劇場が始まったんだからね。
10回の裏、DeNAのピッチャーは三嶋。
ここで「逆転のカープ!」応援タオルを掲げる。
まずは3番西川がフォアボールで、ノーアウト1塁。
続く新外国人の4番ライアン・マックブルーム(10)もフォアボールを選んで、ノーアウト1、2塁。
そして得点圏打率トップの5番坂倉将吾(31)がセンター前に同点タイムリー!
宮島さんは歌えないが、カンフーバットで回りの人と喜びを分かち合う。
続くバッターは、代打の會澤翼(27)。
ここで「お前が決めろ!」応援タオルを掲げる。
小園のサヨナラ犠牲フライで最高でーす!
會澤は敬遠気味のフォアボールで、ノーアウト満塁。
バッターは、6回の裏に同点の犠牲フライを打った7番田中広輔。
期待は高まるが、残念ながらファーストゴロでホームアウト。
球場は一瞬、ガッカリムードが漂う。
広輔はヒーローになれず、1アウト満塁に変わる。
そして、最近不振で開幕時の3番から打順を下げられている8番小園。
ここで打たんと男じゃないぞ、小園!
そして、打った瞬間「勝った!」と思った。
センターへの大飛球で代走の3塁ランナー中村将成(22)がタッチアップで勝利のホームイン。
球場は喚起の渦に変わった。
そこら中のお客さんとカンフーバットで喜びを分かち合った。
「最高でーす!!」応援タオルを掲げて、激闘の選手たちをスタンディングオベーションでたたえる。
久しぶりにハッピースライリーも登場した。
大量得点とか劇的勝利の時しか見ることのできない、レアなピンクのスライリー。
10回の表で帰った人は残念だったね。
本日の立役者たち
まずは、5番の坂倉だろう。
10回裏の同点タイムリーはもちろんだが、6回裏にもノーアウト1、2塁でライトへタイムリーヒットを放った。
この日の試合終了時点で得点圏打率はちょうど5割。
セ・リーグの首位を独走している。
次に、3番の西川。
4回裏に反撃のソロホームランを含む、3安打猛打賞。
特にホームランは打った瞬間、それとわかる大きな当たりだった。
あと、先発した玉村昇悟。
勝ちはつかなかったが、5回3安打2失点で、しっかり試合をつくった。
大田泰示に打たれたホームランは痛かったが、それ以外は若鯉らしい堂々としたピッチングだった。
5回の裏に1点を追いかける場面で、ノーアウト1、2塁で打順が回ってきたが、ここで代打を出されたのは残念だ。
まだ65球しか投げてなかったので、まだ余力はあったよね。
次回はチャンスで代打をだされないよう送りバントもきっちり練習して、次こそ勝ち投手になって欲しい。
間違いなく、遠藤淳志(66)とともに将来のカープを担う若手ピッチャーのひとりだ。
締めの一杯
今年初めて観戦した公式戦で「逆転のカープ」を見ることができた。
ハッピースライリーを見るのは何年振りだろう。
やっぱりカープが勝てば疲れも吹っ飛ぶね。
今年は佐々岡監督の3年目。
鈴木誠也が抜けて、心配された新生カープ。
でもここまでの戦い方は、もちろんミスもあるけど、全体としては悪くない。
チーム防御率もチーム打率もセ・リーグ1位だ。
このまま「つなぐ野球」を貫いて勝ち進んでほしい。
今宵は、逆転のカープに「乾杯!」