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「酒」の章

於多福 純米吟醸 ごあいさつ

柄酒造さん(東広島市安芸津町)の9代目蔵元が杜氏として初めて醸した日本酒が3月16日に発売された。

その名も「ごあいさつ」。

9代目の蔵元に就任したあいさつ代わりにお披露目します、という意味合いもあるのだろう。

なかなか洒落たネーミングだ。

純米吟醸酒で「生」と「火入れ」の2種類がある。

3月一杯は送料無料だったので、早速ネットで2本セットを注文した。

於多福 純米吟醸 ごあいさつ

「ごあいさつ」は「生」と「火入れ」の2種類がある。

お米は、どちらも広島県が誇る酒造好適米「八反錦」を100%使用。

精米歩合は、どちらも50%。

精米歩合が50%以下であれば「純米大吟醸」を名乗れないこともないが、そこは控えめに「純米吟醸」としている。

アルコール度は、どちらも16度。

ふたつの違いは、通常2回の低温加熱殺菌をおこなっている(火入れ)か、いないか(生)というところ。

これだけで味わいに違いが出てくるのは、日本酒の不思議なところでもあり、魅力でもある。

さあ飲み比べ

さてさて「生」と「火入れ」、どう違うのかな。

飲み比べしてみた。

10℃くらいに冷やして飲んだから、どちらも微かなフルーツの香りを感じる程度。

「生」は、爽やかな口当たり、軽快な酸味が残り、キレを感じる。

一方、「火入れ」は、同じく爽やかな口当たりであるが、「生」よりも旨味とコク、厚みのある酸味を感じる。

「火入れ」はあまり冷やさず、20℃くらいのほうが香りもまろやかさも増す。

9代目から本当のごあいさつ(裏ラベルから引用)

2020年に蔵を継ぐために東京から戻ってきました柄酒造株式会社 九代目/杜氏 柄 総一郎です。

このお酒は私が初めて杜氏として醸したお酒で、「日々の生活に一杯の幸せを」をテーマに掲げフレッシュで米のうまみを感じるお酒を目指して醸しました。

こんなお酒かと愉しく飲んでもらえればと思います。

是非、今後も応援していただければ幸いです。

締めの一杯

「ごあいさつ」は、操業が170年以上続く柄酒造さんの9代目として家業を継ぐという強い覚悟を感じる日本酒である。

4月11日には「ごあいさつ」の第2弾として、純米酒生酒を予定しているとのこと。

9代目のような若い世代の力が、これからの広島の酒造りを盛り上げていってくれることを大いに期待している。

作成者: めんさん

広島県福山市在住の中小企業診断士。広島県中小企業診断協会正会員。カープを科学する研究会会員。知的資産経営研究会会員。
日本酒学講師(SSI認定)/唎酒師(SSI認定)/国際唎酒師(SSIインターナショナル認定)/焼酎唎酒師(SSI認定)。
日本酒好き、特に広島のお酒。
広島カープ、ユニコーン、名探偵コナンの大ファン。
趣味は飲み歩き。

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