相原酒造さん(呉市)の「雨後の月」は私の好きなお酒の銘柄のひとつである。
今回はフェイスブックグループ「広島県酒造情報」に掲載された雨後の月さんの画像にビビッときて即購入した。
その画像とは、お雛様と一緒に「うごのつき 純米大吟醸 無濾過生原酒」の赤ラベル(雄町)と緑ラベル(山田錦)がふたつ並んだものだ。
一年中日本酒を飲んでいるが、やっぱり何か口実が必要。
3月3日に「オトナの雛祭り」という大義名分の元、美味しいお酒をいただいた。
赤も緑も無濾過生原酒
「うごのつき 純米大吟醸」の赤と緑はどちらも無濾過生原酒。
精米歩合はどちらも50%。
アルコール度もどちらも16度。
違いは、使っているお米の種類。
赤は「雄町」で、緑は「山田錦」を使用している。
雄町は岡山県で誕生した酒造好適米で、生産量も全体の3%弱程度。
しかしながら、これで造ったお酒は農醇で個性的な香味になると言われており、近年注目されているお米である。
一方、山田錦は酒造好適米の中では一番多く生産されており、吟醸酒ブームで一躍有名になったお米である。
山田錦は、上質の吟醸酒を造りやすく、雑味のない酒質でありながらフルボディの味わいに仕上がると言われる。
甲乙つけがたい赤と緑
3月3日、待ちに待った「オトナの雛祭り」の開宴だ。
この日のために、冷蔵庫で10度くらいに冷やしておいた。
贅沢にも、赤と緑と両方の栓を開ける。
飲み比べだ。
まずは雄町の赤ラベル。
吟醸香はそんなに強くなく微かに感じる程度。
優しい口当たり、上品な旨味、程よい酸味が残る。
次は山田錦の緑ラベル。
赤よりも吟醸香はやや強い。
こちらもソフトな口当たりだが、赤よりもやや農醇な旨味を感じる。
飲み比べしないと、素人にはおそらくこの違いはわからない。
ただ一言、どっちも美味い!
こんな感じで、「オトナの雛祭り」と称した赤と緑の飲み比べは無事終了。
あとはひたすら嗜むだけ。
ごちそうさまでした!