今年の4月から、広島県中小企業診断協会所属の研究会として、「日本酒の未来を考える研究会」を日本酒ファンの中小企業診断士仲間と一緒に発足させた。
発起人は3名で、私が代表を務める。
研究会の活動目的は、日本酒業界の現状を調査研究すると共に、「酒どころ広島」の日本酒産業におけるブランド価値の再構築と市場拡大を支援することだ。
研究会設立の背景
少子高齢化や人口減少など人口動態の変化、消費者の低価格志向、ライフスタイルの変化や 嗜好の多様化等により、国内の酒類販売市場は全体として縮小傾向にある。
特に、日本酒の課税数量は、昭和48年度のピーク時(177万 KL)から、令和3年度には3割以下の40万KL まで減少するなど日本酒の消費量は減少の一途をたどっていいる。
さらに、コロナ禍以降、家飲み文化が浸透し、飲食店への客足も以前の状態までには戻っていない。
しかも、日本酒以外の新たな酒類の存在により、今後日本酒の消費はさらに減少する懸念が大きい。
一方、日本酒などの「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録され、今後インバウンド客を中心に日本酒需要が高まる期待もある。
このような状況下において、広島県で活動する中小企業診断士として、「県内外の酒造会社の現況を把握し、ありたい姿およびそのための課題を整理し、施策実行を支援することで、「酒どころ広島」の日本酒産業におけるブランド価値の再構築と市場拡大を支援する」ことを目的に掲げ、本研究会を設立した。
締めの一杯!
5月17日(土)、発足会を酒都西条(東広島市)の「蔵処 樽」でおこなった。
西条名物の美酒鍋を美味しい日本酒で流し込みながら、3人でこれからの日本酒の未来を熱く語り合った。
今宵は、日本酒の未来を考える研究会の発足に「乾杯!」
