6月8日(土)、マツダスタジアムで千葉ロッテ戦を観戦した。
14時試合開始のデーゲーム。
前日は大瀬良大地(14)が同じロッテ相手にノーヒットノーランを達成して、スタジアムはまだその余韻が残っている。
この日のロッテ先発は、マツダ初登場となる佐々木朗希。
2年前の4月10日、オリックス相手に完全試合を達成したロッテの若きエースだ。
この日は、佐々木をどう攻略するか、新井監督の采配が期待されたのだが・・・
結果は惜しくも1-3で負け!
ひとつのエラーが勝敗を左右した試合となった。
矢野の激走で先制点!
この試合で先制点をあげたのはカープだった。
2回裏、1アウトランナー無しで7番矢野雅哉(61)。
佐々木のフォークボールで三振したが、ワンバウンドした球をキャッチャーが取れず後逸したため、振り逃げで1アウト1塁。
続く8番石原貴規(32)がセンター前ヒットを放ち、1アウト1、2塁。
そして、9番のピッチャー玉村昇悟(65)が見事3塁線に送りバントを決める。
これを、ピッチャーの佐々木が取って1塁に投げるも、送球が高く、ベースカバーに入った2塁手の小川がジャンプして捕球し1塁ベースを踏むが、バランスを崩して倒れこむ。
この一瞬のスキをついて、3塁に進んでいた矢野がホームに突っ込み、ヘッドスライディング!
セーフの判定にスタジアムは大歓声に包まれる。
ここで恒例の宮島さんの大合唱!
そして、カンフーバット周りのカープファンと喜びを分かち合う。
1塁を駆け抜けた玉村は一旦はセーブの判定だったが、リクエスト検証の結果アウトとなる。
ともあれ、完全試合投手の佐々木から、足を使って貴重な1点をもぎとった。
玉村も粘り強く投げてたし、この時点では「今日は勝てるかも」と思っていた。
まさかのエラーで逆転許す
カープの先発玉村は、佐々木朗希と同年代で共に今年23歳。
今シーズンは打線の援護がなく、まだ勝ち星はついてないが、この日も粘りのピッチングを続けていた。
しかし5回表、6番佐藤、7番中村の連続ヒットで、ノーアウト1、2塁。
8番小川が送りバントを決めて、1アウト2、3塁となる。
9番佐々木は三振で、2アウトまでこぎつける。
あと一人抑えれば、玉村は今季初勝利の権利を得る場面で、バッターはベテランの1番荻野。
「がんばれ!玉村!」とファンが祈る中、初球を荻野がとらえる。
サードライナーと思った瞬間、3塁手の羽月隆太郎(69)のグラブをはじき、無情にもボールはレフト側へてんてんと転がる。
その間に2人のランナーが帰って、ロッテに逆転を許す。
記録はサード羽月のエラーが表示されたが、強襲ヒットでもおかしくない強烈な当たりだった。
まさに紙一重。
玉村は、5回72球、4被安打、1四球、自責点ゼロで悔しい降板となった。
やっぱり佐々木はすごかった!
カープは、6回表にも2番手の森浦大輔(13)がタイムリーヒットを打たれて1-3と苦しい展開。
一方打撃陣は、7回以降はロッテの中継ぎ陣、坂本、鈴木、増田にノーヒットで抑えられて、見せ場を作ることができずに敗戦!
ロッテ先発の佐々木朗希は、6回90球、3被安打、1死球(無四球)、1失点という内容だった。
ストレートは最速158キロながらも、フォークとスライダーをおり交ぜて、なかなか的を絞らせない、敵ながら見事なピッチングだった。
カープは、3安打のうち小園海斗(51)が2安打とひとり気を吐いたが、あとが続
かなかった。
締めの一杯!
負けはしたが、佐々木朗希のマツダ初登板を見ることができてよかった。
タラればだが、5回表のエラーがなければ、もっと緊迫した試合になっていたことだろう。
玉村もこれで3敗目だが、投球内容は決して悪くないので、次回こそ今期初勝利を期待したい。
また、千葉ロッテ戦を見るのは2回目だが、相変わらず応援がスゴイ!
鳴り物よりも声中心の応援で、非常に力強く、圧倒される。
ビジターパフォーマンスの人数だけで、スタジアム全体に響き渡る声援の力強さ。
迫力で言えば、12球団の中でNo.1じゃないかな。
今宵は、佐々木朗希の圧巻のピッチングとカープの惜敗に「乾杯!」