9月29日(金)、岐阜県の高山市を訪れて、ワカコ酒の聖地巡礼をおこなった。
ワカコさんが番組で訪れた高山市にある7つの酒蔵を試飲して回るというもの。
ただの日本酒好きの戯れではありますが。
前回までは、そのうち3つの酒蔵を紹介したが、今回はその続きである。
※コチラのブログの続きです:ワカコ酒の聖地巡礼 高山酒蔵めぐり編(前編) – 百聞は一献に如かず (men-san.com)
4軒目は、川尻酒造場さんへ。
川尻酒造場 「特別純米 山ひだ 原酒 2017」
川尻酒造場さんでは、試飲リストがあり、その中から注文する仕組みになっている。
値段も一定ではなく、まちまち。
注文すると、試飲用のグラスにお店の人がお酒を注いでくれる。
3軒目まで(舩坂酒造店、原田酒造店、平瀬酒造店)が、陶器のお猪口を購入する仕組みだったので、少しがっかり。
酒蔵の名前が入った陶器のお猪口は記念品にもなるからね。
ともあれ、ワカコさんが試飲した「特別純米 山ひだ 原酒 2017」を注文した。
このお酒のアルコール度は18.5%で、原酒の中でも高いほうだ。
「2017」というのは、2017年醸造年度(2017年7月1日~2018年6月30日)に造られたお酒ということ。
「特別純米 山ひだ 原酒 2017」のスペックは以下の通り。
〇原料米:ひだほまれ(100%)
〇精米歩合:59%
〇アルコール度:18.5%
5、6年熟成させているので、少し黄色ががっており、ほのかな熟成香を感じる。
まろやかな口当たり、原酒ならではのコクのある味わいだが、アルコール度が高いのでキレも感じる。
商品の説明書きにも書いてあるが、複雑な味わいのお酒である。
そして、5軒目の二木(にき)酒造さんに向かう。
二木酒造 「大吟醸 生酒 氷室」
二木酒造さんでは、試飲できる日本酒が陳列されており、100円を払うと店員さんが試飲用のプラスチック製のミニカップとコインをくれる。
そのコインを自動販売機に投入して、試飲ができる仕組みだ。
お酒によっては、店員さんが注いでくれるものもある。
なお、2杯目からはコインだけで、カップはそのまま使用することになっている。
ワカコさんが試飲した「大吟醸 生酒 氷室(ひむろ)」は、自動販売機でコインを入れて試飲できるようになっている。
さてさて、どんなお味なんだろうか。
「大吟醸 生酒 氷室」のスペックは以下の通り。
〇精米歩合:50%
〇日本酒度:+4
〇アルコール度:17~18度
この時期に生酒は珍しいが、会社のウェブサイトによれば、独自手法で生のまま製品管理を可能にしているとのこと。
このこだわりがスゴイ!
お酒自体は、生酒に加えてアルコール度が原酒並みに高いためか、かなりスッキリとした味わいだ。
ただ、大吟醸なのだが、吟醸香はほんのりとしか感じない。
これは、お酒本来の特性なのか、試飲しすぎて吟醸香を感じにくくなっているのかはわからない。
お店には、ワカコさん(武田梨奈さん)のサイン色紙が飾ってあり、あらためて聖地巡礼してるんだなと実感した。
6軒目は、平田酒造場さん。
平田酒造場 「熟成古酒 飛騨の華 酔翁」
平田酒造場さんは、試飲できる日本酒のリストを見て注文し、お店の人がプラスチックのカップに注いでくれるというスタイル。
一見、たくさんのお酒が試飲できるようなリストに見えたが、全部で12種類。
リストの上段は日本語、下段は英語で書かれている。
外国人観光客が多いので、そういった気配りも素晴らしい。
なお、この英語表記は平田酒造場さんだけでなく、高山市内のほとんどの観光スポットで採用されている。
街をあげてインバウンド需要に対応している高山市の対応は素晴らしいの一言!
ここでワカコさんが試飲したのは、「熟成古酒 飛騨の華 酔翁(すいおう)」というお酒。
試飲リストをみても見つからない。
ん? なんで?
と思って、違う日本酒を試飲していたら、テーブルの上にある単独の「酔翁」の試飲リストを見つけた。
しかし、お店の人が言うには、ワカコさんが試飲した「酔翁」はこれではない。
ケースに入って飾ってある特別な「酔翁」とのことだった。
ワカコさんが試飲した「酔翁」は、28年熟成(1994年醸造)で、価格はなんと720mlで19万8000円なり(税込)。
えーーー!
ワカコさん、こんな高いお酒を試飲してたの?
テレビ番組とは言え、役得だなと感じた。
一方、私が試飲させてもらったのは、同じ「酔翁」でも「長期熟成 飛騨の華 酔翁」というお酒で、スペックは以下の通り。
〇精米歩合:70%
〇アルコール度:18~19度
〇醸造アルコール使用
熟成酒なので、見た目は淡い琥珀色(写真が無いのが残念!)。
まろやかな口当たりで、やややや甘く複雑な味わい。
ここまでかなり試飲してるので、テイスティングは全くあてにならないが、このお酒を飲んだ時、鶏のから揚げとか餃子が食べたくなった。
さて、いよいよ最後となる7軒目の老田(おいた)酒造店さんへ向かう。
老田酒造店 「飛騨自慢 生酒」
この老田酒造店さんで、高山酒蔵めぐりは完結だ。
ワカコさんは、この老田酒造店さんで「鬼ころし 大吟醸」を試飲していた。
しかも、計量カップを使ってお猪口に注がれ、塩をつまみに試飲していたのが印象的だった。
いざ、試飲コーナーへ行こうではないか!
ところが・・・
「有料試飲はしていない」と店員さんに告げられる。
「え! そうなんじゃ!」とがっかりしていると、「どれが飲みたいのですか? 飲みたいお酒の試飲はできますよ」とのこと。
どうも、一般的な無料試飲はあるみたいだ。
それならばということで、カウンターの前に並んでいた「飛騨自慢 生酒」を試飲させていただく。
「飛騨自慢 本醸造 生酒」のスペックは以下の通り。
〇原料米:ひだほまれ(岐阜県産)100%
〇精米歩合:58%
〇酵母:901酵母
〇日本酒度:+1
〇酸度:1.6
〇アミノ酸度:1.4
〇アルコール度:18.2%
高山酒蔵めぐりの締めの試飲である。
最後に試飲したのは、新酒。
新酒でしかも生酒なので、爽やかさの中に粗さを感じる味わいである。
ワカコさんが試飲した「鬼ころし 大吟醸」、飲みたかったなぁ。
締めの一杯!
とにかく、高山の7つの酒蔵を回る「ワカコ酒の聖地巡礼」は無事終了。
この日は一日で何杯試飲したんじゃろ?
高山は西条(東広島市)と同じ軟水と聞くが、試飲した限りでは、西条と比べて辛口じゃないかな。
しかも、原酒でなくてもアルコール度数が高いお酒が多いように感じた。
こういうのは、気候や風土、また郷土料理にも関連してるんだろうね。
ともあれ、高山の酒蔵の皆さん、ご馳走さまでした。
今宵は、高山で試飲した全てのお酒に感謝して「乾杯!」