7月8日(土)、知的資産経営研究会の日本酒好きメンバーで「エキニシハシゴ酒」というイベントに参加した。
2年前の2021年11月、JR広島駅の西側に位置する通称「エキニシ」の飲食店街で火災が発生し、約30店舗が被害にあったのは記憶に新しい。
それから1年半、飲食店街は再び活気を取り戻している。
そして今年、コロナ禍が落ち着いて客足がコロナ禍前のレベルまで戻ってきたといわれるこのタイミングでのイベント開催となった。
広島県内の14の酒蔵がコラボ
今回のハシゴ酒イベントには、エキニシの14の飲食店と広島県内の14の酒蔵がコラボしている。
このイベントに参加するには、特別な「缶バッジ」が必要だ。
参加店舗に行ってこの缶バッジを見せれば、コラボした酒蔵のお酒とお店独自のおつまみのセットが特別価格で提供される。
広島市内在住のメンバーに事前に缶バッジを購入してもらって、いざはしご酒スタート!
1日で何軒回れるだろうか?
そして、どんな日本酒にどんな料理が提供されるのか?
ワクワク!
亀齢×バルタン本店
ハシゴ酒スタートは、最初に目に留まったバルタン本店へ。
バルタン本店さんは、炉端焼きのお店。
提供された日本酒は、亀齢酒造さん(東広島市西条)の「亀齢 辛口純米 裏八拾」。
定番の白ラベル「辛口純米 八拾」の酵母違いらしい。
「八拾」の文字が裏返った黒ラベルになっているデザインもにくい(さすが裏)。
〇精米歩合:80%
〇アルコール度:17度
ペアリングされた酒の肴は、里芋の酢漬け、ナマコ、おくらなど塩辛いおつまみ4品で、辛口のお酒に実にマッチしました。
八幡川×ドラ☆キチ
すごい雨が降ってきて、傘を差しながらドラ☆キチの前で席が空くのを待った。
ドラ☆キチは、気さくな大将とおかみさんが経営する立ち飲みスタイルの居酒屋さん。
この日は、八幡川酒造(広島市佐伯区)の蔵元さんが応援に来ていた。
頂いた日本酒は、「純米吟醸 はち」。
〇精米歩合:60%
〇使用米:広島県産雄町100%
〇アルコール度:16度
〇日本酒度:+4.0
〇酸度:1.5
酒の肴は、バイ貝、アナゴ、鴨肉、玉子焼きなど6品の豪華版。
どれも優しい味付けで、上品な酸味の純米吟醸酒に合いました。
また、ちょっとおつまみの量が多いのでもう一杯欲しいところだが、我慢して次のお店へ向かう。
美和桜×あとり酒店
あとり酒店は、立ち飲みスタイルの日本酒バー。
この日は、美和桜酒造(三次市)の蔵元さんが応援に来ていた。
あれ?
あとり酒店は、金光酒造さん(東広島市黒瀬町)とのコラボじゃなかったっけ?
事情を聞くと、美和桜さんが行く予定になってたお店が、一般のお客さんの予約で満席になったため急遽あとり酒店とのコラボになったとのこと。
美和桜さんの「大吟醸 双三の夏」をいただく。
〇精米歩合:50%
〇アルコール度:13度以上14度未満
夏バージョンだろうか?
アルコール度数を低く抑えて、スッキリとして飲みやすい。
提供された酒の肴は、鯛、なす、広島菜付けなどを和風に調理したオードブル。
どれもお酒がすすむ味付けがされていて美味しい。
でも、もう少ししっかり目の日本酒の方がよかったかな。
龍勢×あとり
あとりは、洋風ダイニングバーのお店。
ここでいただいた日本酒は、藤井酒造(竹原市)さんの「龍勢 和みの辛口 八反錦」。
〇使用米:広島県産八反錦100%
〇精米歩合:60%
〇使用酵母:無添加
〇アルコール度:16度
提供されたおつまみは、クラッカーのクリームチーズ乗せ、鴨肉、牛肉などの洋風オードブル。
辛口の龍勢は、洋風料理にもマジで合う。
日本酒を置いてない洋風居酒屋は多いが、日本酒好きもたまにはイタリアン食べたいので、このイベントをきっかけに置いてほしい。
旭鳳×あとりんち
あとりんちは、大衆イタリアンの店で、看板には「パスタ×ワイン」と書いてある。
提供された日本酒は、旭鳳酒造(広島市可部)さんの「純米吟醸 無濾過生原酒 泰平」。
〇使用米:広島県産八反錦100%
〇精米歩合:60%
〇酵母:自社酵母(KB-2)
〇アルコール度:17度以上
〇日本酒度:+3.0
〇酸度:1.8
ここで出た酒の肴は、クラッカーにクリームチーズと生ハムを乗せたもの。
チーズも発酵食品なので、特にクリームチーズはやや辛口の日本酒とホント相性がいい。
雨後の月×フワトロ
フワトロは、鉄板創作料理のお店。
ここでは、相原酒造(呉市)さんの「雨後の月 涼風 純米吟醸」をいただいた。
〇精米歩合:55%
〇アルコール度:15度
この日本酒に対して提供されたおつまみは、冷奴のキムチ乗せ。
この組み合わせはどうなんだろう?
爽やかな純米吟醸の酸味が、キムチの辛さで飛んでいったような気がする。
この日本酒に合わせるのであれば、「砂肝炒めのレモン汁かけ」みたいなもう少しさっぱりした鉄板焼きの方が良かったかもしれない。
誠鏡×アメニモマケズ
アメニモマケズは、立ち飲みスタイルの居酒屋さん。
ここでいただいた日本酒は、中尾酒造(竹原市)さんの「誠鏡 純米辛口 番外品」。
番外品というのは、大和屋酒舗さんの特別バージョンらしい。
〇精米歩合:65%
〇アルコール度:16度
〇日本酒度:+8
〇酸度:1.4
〇酵母:協会1401号
この超辛口純米酒に合わせたおつまみは、鶏むね肉のマスカルポーネと赤みそ乗せ。
やっぱり、辛口の日本酒にチーズ系は裏切らない。
もちろん赤みそも発酵食品なので、これだけでもつまみになる。
福美人×たま季
たま季は、落ち着いた小料理屋さん。
普段は、司牡丹や酔鯨など高知の日本酒を置いているみたいだ。
ここでいただいたのは、福美人酒造(東広島市西条)さんの「福美人 純米酒」。
〇精米歩合:70%
〇アルコール度:15度
小料理屋さんらしく、上品な和風おつまみ3品が出てきた。
少し濃い目に味付けされた料理が、精米歩合70%の純米酒に実に合う!
締めの一杯!
今回訪問できたのは14店舗中8店舗。
スタートしたのが16時半頃で、8軒目のたま季を出たのが21時半頃。
なんと、5時間くらいエキニシをうろうろしていたことになる。
でも、あと6軒残っている。
翌週も広島に用事があるので、時間が取れればハシゴ酒の続きをしよう。
今宵は、8店舗で飲ませていただいた全ての広島のお酒に「乾杯!」