カテゴリー
「学」の章

中小企業診断士への道 実務補習1回目(広島)初日

2021年2月5日、中小企業診断士に登録するための実務補習、5日間コースの1日目が始まった。

場所は、広島のRCC文化センター。

JR広島駅から歩いて10分くらいのところだ。

今回広島で実務補習を受ける受講生は、5日間コースと15日間コースを合わせて26人で、5班に振り分けられた。

緊張の初日

RCC文化センターの7階でエレベーターを降りると受付があった。

受付を済まして、案内表示に従って会議室に向かう。

会議室に入ると、ひとつの会議室を2つの班が使うように、白板で部屋が仕切られている。

私は3班だったので、4班の人と同じ会議室で作業をすることになる。

ちなみに、パソコンからプリントアウトする時は、ひとつのインクジェットプリンターを2つの班で共同で使用することになっていた。

まずは、指導員の先生と班のメンバーに名刺交換をして、軽く雑談をしながら開始までの時間をつぶす。

わが3班のメンバーは5名で、うち広島市内在住は1名、三原が1名、岡山が1名、島根が1名、そして私は福山から。

午前9時、いよいよ実務補習が始まった。

最初に指導員の先生から実務補習のスケジュールと留意事項の説明があった後、ひとりずつ簡単な自己紹介をおこなった。

広島の場合、予め会社情報がメールで送られてきており、質問事項を最低30は考えておくよう指示があった。

今回の診断先は水産加工会社だ。

各自担当する診断パートも事前に指導員から連絡を受けており、私の担当は「財務・会計」。

事前に送られてきた会社の財務資料を元に、財務分析は済ませている。

「経営戦略」を担当する班長には、メンバーの中で唯一今回が2回目の実務補習となるFさんに決まった。

残りの3人は私と同じく初めての受講であり、各々「生産管理」「商品開発」「事業継続力強化」の担当となった。

午前中は診断先への質問事項をまとめて、ヒアリングの準備に時間を費やした。

診断先へのヒアリングを体験

午後から診断先の水産加工会社を訪問した。

この診断先へのヒアリングは実務補習で一番重要な要素を占める。

一人持ち時間30分(今回の指導員の方針)として、5人で約2時間30分。

その時間内で診断先の現状、問題点、将来ビジョンなどを聞き出さないといけない。

要するに、ここがおろそかになると、ちゃんとした診断報告書は作れない。

しかしながら、そんなに要領よくヒアリングは進まない。

実際、当日の状況はこんな感じだった。

まず、「経営戦略」担当の班長のFさんから社長さんへのヒアリングが始まった。

経営戦略は、営業、商品開発、財務・会計、人事組織など全てのパートにつながっているのだが、この時はFさんが考えてきた質問に対して回答してもらうというやり取りが続く。

しかも、質問項目が多い(だって30項目くらい用意しているのだから)。

なので、あっという間に1時間くらい経過してしまった。

さすがに指導員の先生から、時間がないので次に移るよう指示がある。

次は私の「財務・会計」の番。

時間もないので、聞きたい項目に絞って20分くらいで済ませる。

その後も各パートごとに質問項目に対して回答を得るというやり取りで時間切れ。

結局、3時間くらいはかかったと思う。

しかしながら、聞きたいことを全部聞き出せたわけではなく、後日追加質問をメールさせてもらうことになった。

ヒアリングの難しさを実感

今回あらためて診断先とのヒアリングの難しさを実感した。

まず、時間的な制約がある。

診断先の社長さんも忙しいので、実務補習では長くとも3時間くらいしかヒアリングの時間が取れない。

また、診断実習なので仕方ないのだが、メンバー全員が担当パートの聞き手として体験しないといけない。

これは、ひとりがメインの聞き手として診断先のヒアリングをする場合と比べて、はるかに効率が悪い。

しかも、診断協会より事前に30項目くらい質問を用意して、予め指導員の先生に送るよう指示されている。

こんなに用意しても、時間内に全部聞くのは無理だ。

結局、自分が考えた質問事項を埋めることに終始してしまい、時間切れになってしまう。

これで本当に診断先の実態を把握できたのだろうか?

初日終了

ヒアリングが終了して、RCC文化センターの会議室へ戻る。

みんなでヒアリング結果を持ち寄り診断先の現状と課題を整理する。

そして、各パートごとに「現状分析」と「課題と提言」をまとめるのだが、時間的な制約もあって聞けてないことがあるので、まとめるのが難しい。

推測でまとめるわけにもいかず、結局追加質問を診断先にメールで送ることになった。

ちなみに私が担当する財務・会計パートでは、「顧客別・商品別の売上高」と「仕入先別の仕入高」のデータがこの日頂けなかったので、あらためて教えていただくようお願いした。

その日は早々に引き上げ、広島駅構内のスペイン料理屋で懇親会をおこなった。

みんなで飲むビールは旨いなー!

締めの一杯

ともあれ、なんとか実務補習の初日が終了した。

翌日から自分のパートである「財務・会計」パートの課題と提言をまとめないといけない。

しかしながら、この会社に財務的な問題点は見つからない。

かなり健全な会社だ。

さてと、どうやってまとめるかなー。

今宵は、初めて体験した実務補習を思い出して「乾杯!」

「炉ばた」の大吟醸セット

作成者: めんさん

広島県福山市在住の中小企業診断士。広島県中小企業診断協会正会員。カープを科学する研究会会員。知的資産経営研究会会員。
日本酒学講師(SSI認定)/唎酒師(SSI認定)/国際唎酒師(SSIインターナショナル認定)/焼酎唎酒師(SSI認定)。
日本酒好き、特に広島のお酒。
広島カープ、ユニコーン、名探偵コナンの大ファン。
趣味は飲み歩き。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)