2021年1月5日、2次試験の合格発表があった。
中小企業診断士試験の2次試験は、筆記試験と口述試験がある。
筆記試験はかなり難関であるが、口述試験はほぼ全員が通ると言われている。
なので、筆記試験の合格が、事実上の合格だ。
ただし、コロナ感染などで口述試験が受けられなかった場合を除いて・・・
兎に角、2016年5月頃から受験勉強を始めて4年と7カ月、やっと合格できた!
2次試験の合格率は例年20%前後で、私が受かった令和2年度(2020年度)は18.4%だった。
とりわけ、私を含めた60歳以上の合格者は全国で15名で、合格者全体の1.3%だった。
でも、上には上がいるもので、この年度の合格者の最年長は71歳だ。
この先輩には脱帽だ。
勝てば官軍と言うが
この年齢で試験に合格したからこそ、言えることがある。
まず、中小企業診断士を目指す人は、できるだけ若いうちに合格を目指したほうがいい。
年を取ると、若い時と比べて様々な弊害が出てくる。
まず、記憶力が低下する。
30代の頃、簿記1級に合格し、翌年には宅建主任者の資格も取得した。
その頃に比べると、圧倒的に記憶力が悪い。
次に、集中力が低下する。
勉強しても長続きしない。
昔は1時間勉強しても何ともなかったが、今では30分続けばいい方である。
そして、なまじっか経営の経験があることが事例理解を邪魔する。
事例の中には、「普通ならこんなことせんじゃろー」というものもある。
そういうケースでも、おかしいと思わず事例文が正と信じて、冷静に対応しないといけない。
さらに、腰痛で80分の試験に耐えるのが苦痛になる。
ホンマ辛いですよ。
私は、試験会場にクッションを持参した。
早朝ウォーキングと勝ち曲
あと、体調管理は試験勉強以上に大事だ。
試験当日に体調不良では、今までの努力が全て水の泡になってしまう。
私は、2次試験の3ヵ月くらい前から本番に合わせて朝5時に起床して、平日は出勤前に財務問題の演習を30分おこない、土日は1時間の早朝ウォーキングで体力維持に努めた。
ウォーキング中は、アップルミュージックの「デイリートップ100:日本」で流行の曲を聞いていた。
中でも、YOASOBIの「群青」、米津玄師の「感電」、NiziUの「Make you happy」は、聞くと気分も高揚するのでよく聴いた。
2次試験の休憩時間には、この3曲を聴いて頭をリセットし、次の試験に備えた。
この3曲は、私にとっての「勝ち歌」である。
実務補習へ
2次試験に合格しても、中小企業診断士として登録するためには、3年以内に「実務補習」を15日以上受けるか、「診断実務」に15日以上従事しなければならない。
コンサルタント会社等に勤めている場合を除いて、大方の人は実務補習を受けることになる。
実務補習には、5日間コースと15日間コースがある。
私は、1月5日の2次試験の合格を確認した後、広島で開催される2月の5日間コースにネットで申し込んだ。
この実務補習で、初めて社外の会社の経営診断を体験することになる。
締めの一杯
長いようで短かった診断士の受験生活。
お次は、診断士登録に必要な実務補習が待っていた。
還暦超えの新米診断士になるための挑戦は続く。
今宵は、中小企業診断士2次試験合格に「乾杯!」
