2020年10月25日(日)、2次試験の筆記試験が終わった。
しかしながら、ほとんどの人がそうであるように、合格できるのかどうかわからず、12月11日(金)の合格発表まで悶々とした日々を過ごすことになる。
受験予備校の模範解答を取り寄せたが、合格発表まで一度も見ることはなかった。
見ても不安が増すだけだとわかっているので、あえて無駄なことはしない。
なので、受験勉強中に行けなかった映画「鬼滅の刃 無限列車編」を見に行ったり、奥田民生の「ひとり股旅ライブ」を広島まで見に行ったりして過ごした。
それにしても、試験が終わって合格発表を待つまでの46日は長い。
無理もない。
今後の自分の人生を左右する、重要な審判が下される「運命の日」になるのだから。
そして、いよいよその日を迎えた。
サクラサク!
2次試験(筆記試験)の合格発表は、「口述試験の受験資格を得た方の受験番号」として、中小企業診断協会のホームページに午前10時頃掲示される。
10時過ぎてから、恐る恐る協会のホームページにアクセスする。
合格発表のページには、会場名が記載されてある。
会場名をクリックすると、合格者の受験番号が表示される。
私はクリックする前に、小さく二礼四拍手して「合格してますように!」と心の中でつぶやき、そして一礼して出雲大社の神様にお祈りをした。
ゆっくりと、広島会場のリンクをクリックする。
そして、自分の受験番号を探す。
はたして、私の番号は・・・・・
「あったーーーーー!」
自分の番号を見つけた瞬間、心の中で大きく叫ぶ!
そして、まわりに気付かれないように、小さくガッツポーズ!
1次試験を4回、2次試験を2回受けて、やっと合格できた。
4年間の努力がようやく実った瞬間だった。
この時62歳、挑戦は続く!
口述試験に向けて
今回の合格発表は、正確に言うと、「2次試験の筆記試験を合格し、口述試験の受験資格を得た」ということである。
正式には、次の口述試験を受からないと2次試験合格とはならない。
しかしながら、この口述試験はほとんど落ちる人はいないと聞くので、99.9%は合格したと言える。
とは言え、せっかく筆記試験に合格したのだから、口述試験を落とすわけにはいかない。
私は、口述試験対策として、今回の2次試験合格に導いてくれたMMCの「口述試験対策講座」を早速申し込んだ。
口述試験の12月20日(日)まであと9日。
最後の試練である。
締めの一杯
今みたいに電話(スマホではなく黒い固定電話)が普及してなかった昭和30年代、大学入試の合格発表は大学構内の掲示板に受験番号が掲示されるのを見に行くか、合否通知の郵便を待つしかなかった。
そこで、遠隔地の受験生のために、大学近くに住む人が合否を確認して、その結果を電報で届けるというサービスが全国に広まった。
その際、「サクラサク(桜咲く)」は合格の通知として、反対に「サクラチル」は不合格の通知として使われた。
今宵は、2次試験の筆記試験に合格した遅咲きの自分に「乾杯!」