11月26日(土)に「知的資産経営サミット2022 in 九州」というイベントがあり、佐賀を訪れた。
このイベントは、都府県の中小企業診断協会に所属している「知的資産経営研究会」が毎年おこなわれる会議で、今年は佐賀県の研究会が主催した。
ちなみに、昨年は仙台で開催された。
佐賀県は焼酎王国の九州にあって、最も日本酒をつくっている県で、佐賀県酒造組合のホームページをみると23の蔵元が紹介されている。
また、お酒の地理的表示である「GI佐賀」も認定されている。
「GI佐賀」とは国内産の米と米麹を使い、佐賀県内で採水した水を使い、そして佐賀県内で醸造、貯蔵、容器詰めがおこなわれた日本酒のこと。
令和4年度には、64銘柄がGI佐賀認定酒として登録されている。
ま、一種の地域ブランドですね。
私は、この佐賀酒を満喫したくて、会議前日の25日(金)に佐賀入りした。
さてさて、どんなお酒が待っているんだろうね。
山里久で一杯!
佐賀駅から歩いて3分のところに、「しめなわ」という酒屋さんがある。
その酒屋さんに、佐賀酒と地元料理の美味しいお店を尋ねたところ、紹介してくれたお店のひとつが、「山里久(さんりく)」だ。
話好きの大将が料理にあわせて、おススメの佐賀酒を出してくれる。
最初の料理は、地元の魚を使った刺身を頼んだ。
すると、なんと11種盛り。
見た目も美しい。
どれも一口サイズだが、日本酒好きには種類が多いのは嬉しい。
光武 しぼりたて 純米原酒
最初にいただいたのが、光武酒造場さんの「光武 しぼりたて 純米原酒」。
まさに今年できたばかりのお酒で、精米歩合は50%、アルコール度は16度。
精米歩合で言えば純米大吟醸であるが、「大吟醸」とは言わないところがにくい。
記念すべき、佐賀で飲んだ佐賀酒の第1号である。
香りはそんなに強くないが、シャープな口当たり、そして原酒らしい少し強めの味わいと軽快な苦味が特徴だ。
あと、一升瓶が銀紙でおおわれていて、紫外線からの酒質の劣化を防いでいるのも珍しい。
酒蔵さんのお酒に対する愛を感じます。
東鶴 生酛造り生 あおあお
次にいただいたのが、東鶴酒造さんの「東鶴 生酛造り生 あおあお」だ。
精米歩合は65%で、アルコール度は16度。
こちらも、今年できたばかりのお酒だ。
生酛づくりなので、日本酒らしい野性味を感じるお酒になっている。
佐賀料理の味付けは割と濃い目なので、相性抜群!
宮の松 純米酒 七割磨き 無濾過生原酒
最後にいただいたのが、松尾酒造場さんの「宮の松 純米酒 七割磨き 無濾過生原酒」だ。
精米歩合は70%。
こちらも、今年できたばかりのお酒。
松尾酒造場さんは3年くらい酒造りをやめてて、昨年から再び酒造りを始めたそうだ。
しっかりした味わいで、こちらも佐賀料理との相性は抜群だ。
大将特製の煮物と一緒にいただいた(写真を撮り忘れて残念!)。
締めの一杯!
それにしても、ここの大将のおススメはすごいです。
精米歩合で言うと、最初が50%の原酒、次が65%の生酛の生、そして最後が70%の無濾過生原酒。
まさに、「シャープ→まろかや→どっしり」という感じで、お酒を楽しめた。
唎酒師としては、非常に参考になるセレクトだ。
勉強になりました!
今宵は、人生初の佐賀のお店で、佐賀の料理で、そして佐賀のお酒で「乾杯!」