2次試験の試験会場は、北から札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡と全国に7カ所しかない。
ちなみに1次試験は、上記に沖縄の那覇を加えた8会場である。
私が受けた2次試験の広島会場は、「広島県情報プラザ」でおこなわれた。
ここには、広島県だけでなく、岡山県、山口県、島根県、鳥取県の中国5県、そして四国からも受験に訪れる。
なので、1次試験も2次試験もスーツケース持参で会場に訪れる受験生は多い。
「広島県情報プラザ」と「さかい珈琲」
「広島県情報プラザ」は、広島駅から広島港行きの市内電車に乗って、「広電本社前」で降りて、徒歩7分くらいのところにある。
東広島に移転した広島大学工学部の跡地に建てられたことことだ。
1階には県立図書館が併設されていて、広島県の中小企業診断協会の事務所もこの建物内にある。
私は試験日の1週間前に会場までのアクセスを確認するため、試験時間にあわせて新幹線と市内電車を乗り継いで、実際に訪れてみた。
何事も事前準備は必要だ。
とりわけ、初めて訪れるところは、実際にたどり着くまでドキドキするものだ。
少し迷って時間ギリギリに会場にたどり着くとしたら、それだけで精神的なダメージが大きくなるだ。
2次試験の最初の科目「事例Ⅰ」の開始時間は9時40分から。
福山駅を7時ちょっと前に出る新幹線で広島に行き、市内電車に乗り換えると、8時頃に広電本社前に到着する。
開場時間が8時50分からなので、十分余裕がある。
情報プラザに向かって歩いていると、情報プラザの近くに喫茶店を見つけた。
「さかい珈琲」という喫茶店だ。
開店は8時で、モーニングセットもある。
ここでモーニングを注文して、コーヒーを飲みながら開場までの時間をつぶせばいいことがわかった。
店内には綺麗なトイレもあるので、安心だ。
受験当時、情報プラザのトイレはまだ和式だったような気がする。
しかも、「さかい珈琲」のコーヒーは実に旨い。
試験を受ける前の緊張感を和らげるには、もうってつけの場所だ。
試験当日も、同じ時間、同じルートで広電本社前にたどり着き、開場の時間が来るまで「さかい珈琲」で、試験勉強しながら時間をつぶした。
いよいよ試験開始
9時頃に「さかい珈琲」を出て、徒歩1分で「情報プラザ」に到着。
試験会場は、情報プラザの地下1階にある「多目的ホール」というところ。
試験会場は、この他にも建物内の会議室が使われていたが、多目的ホールはその中で一番大きな会場である。
今あらためて会場図を見ると、3人掛けのテーブルが70個ある。
試験時には、1テーブルに対して2人掛けだったので、当時同じ部屋に140人の受験生がいたことになる。
そして、緊張感の漂う静寂の中、いよいよ試験が始まった。
試験監督官の「では、試験を始めてください」の合図と共に、一斉に紙をめくる音が会場内に響き渡る。
途中休憩を挟むが、17時20分まで「脳細胞をフルに回転させる」長い一日の始まりであった。
さてさて、結果はどうなることやら・・・
結果は惨敗!
12月上旬、2次試験の結果が診断協会のホームページで発表された。
この日は、合格者の受験番号のみの発表だったが、後日正式に不合格通知のハガキがきた。
私の結果は、DACA、総合評価Bで不合格!
このABCDというのは評価基準のことで、
A:60%以上
B:50%以上60%未満
C:40%以上50%未満
D:40%未満
という意味である。
つまり、事例Ⅰが40点未満(1科目終了時点で不合格だった)、事例Ⅱが60点以上、事例Ⅲが40点から50点の間、事例Ⅳが60点以上で、総合点が150~240点の間ということだ。
合格基準が、240点以上(400点満点の6割)で、1科目も40点未満がないことなので、つまり不合格ということ。
でも、不合格だったが、収穫もあった。
2ヵ月ちょっとの勉強で、事例Ⅱ(マーケティング)と事例Ⅳ(財務・会計)で合格点を取れたのは、勉強した甲斐があったというものだ。
締めの一杯!
初めて受けた2次試験は、残念ながら不合格に終わった。
でも、事例ⅡとⅣがA評価だったので、まったく歯がたたなかったわけでもない。
あと1回、1次試験免除のチャンスが残っている。
翌年も不合格なら、あらためて1次試験に合格する必要がある。
いずれにしても、翌年のラストチャンスに賭けようと決意した!
今宵は、不合格ながら2科目でA評価を取った自分の努力に「乾杯!」