今年もたくさんの日本酒に出会い、日本酒を通じてたくさんの人と巡り合うことができた。
まさに、日本酒に感謝である。
とりわけ「ひろしま日本酒会」との出会いが一番のトピックかな。
ひろしま日本酒会
「ひろしま日本酒会」はFacebookのグループでメンバーは160名ほど。
「飲んで たしなむ 日本酒文化」をキャッチフレーズに、日本酒を通じて交流を深めることをモットーとしている。
広島市内の飲み屋さんとコラボして(大体貸し切り)、広島のお酒のみならず、美味しい日本酒と料理を楽しむイベントを毎月開催している。
イベントへの参加人数は、会場の大きさにもよるが大体20名前後。会場によっては10名そこそこという時もある。
イベントは平日の夜が多いため、私は昨年までは会社勤めだったので仕事の関係上、福山からの参加は翌日の仕事を考えると難しかったのだが・・・
今年やっと参加できた!
●4月4日:瀬戸内桜鯛×広島日本酒(場所:石まつ三代目)
ひろしま日本酒会デビュー戦。満席だったが、1名欠員が出たので申し込んだ。全員初対面だったが、みんな気さくで話しやすかったので安心した。この日は、桜鯛づくしの料理と「雨後の月 純米大吟醸 無濾過生原酒」「蓬莱鶴 純米吟醸 萌えいぶき」「富久長 八反草 純米吟醸」「白鴻 特別純米酒」「華鳩 純米吟醸 おりがらみ」の5種類の日本酒を堪能した。
●5月28日:山の幸と日本酒(場所:自彩菜酒処・渓)
自家栽培野菜とジビエを使った絶品の酒の肴を提供してくれるお店。店内の日本酒が飲み放題だった。マスターは燗酒好きで、お燗に合う純米酒中心の品揃え。賀茂泉の純米吟醸酒「ロックホッパー」の燗酒が意外と美味しく驚いた。常識にとらわれてたらダメだ!
●6月25日:日本酒&ワイン 比較テイスティング会(場所:アル・マンドリーノ)
アル・マンドリーノが提供するイタリア料理にワイン(4種類)と日本酒(5種類)との相性を楽しむ会。日本酒以外にワインも勉強できた。残った「花巴 無濾過生原酒(奈良・美吉野醸造)」の一升瓶をお土産にもらって帰宅した。
●7月26日:夏酒を楽しむ(場所:ダイニングなづき)
少し狭いお店だったので10人ちょっとの参加者。お店の料理を夏酒で楽しんだ。「超辛口大吟醸 ばくれん」「龍勢 涼風生生」「旭凰 純米香八反錦」など、どれもおいしゅうございました。
●8月20日:島根・出雲富士×広島会席(場所:石まつ三代目)
島根県の富士酒造さんから杜氏の今岡さんが日本酒を持参してきてくれた。主力ブランドは「出雲富士」。「純米吟醸超辛口(青ラベル)」「純米吟醸(赤ラベル)」「純米(白ラベル)」「特別純米(黒ラベル)」「純米大吟醸 天の叢雲」「純米大吟醸 天の叢雲 オリがらみ生原酒」の6種類が提供され、石まつ三代目の料理とのペアリングを楽しんだ。
●9月21日:ながせラボ(場所:ながせ)
この日は自宅で1年以上保管していた自家熟成日本酒(”変態酒”と呼ぶ)を各自1本ずつ持ち寄り(ない場合はそれ相当の日本酒を調達)、ながせさんの料理と一緒に楽しむというイベントだった。私は1年以上ワインセラーで保管していた「大七純米生酛」を提供。中には、熟成というより劣化に近い味わいのお酒があったり、熟成ついでに熱燗で楽しんだり、いろいろな発見があった会だった。
●11月13日:イタリア料理と日本酒(場所:食堂den)
食堂という名前だがちゃんとしたイタリア料理を出してくれるdenさんで、日本酒とのペアリングを楽しんだ。提供された日本酒は、「一ノ蔵 特別純米酒 吟のいろは」「和心 純米酒 無濾過生原酒」「天寶一 生酛純米」「玉川 純米酒」「旭凰 こしひかり純米酒 無濾過生原酒」「木戸泉 特別純米 自然米 無濾過原酒」の6種類。どれもイタリア料理に合って美味しかった。
●12月14日:忘年会(場所:くればわかる)
22名が集まって、くればわかるさんの料理と日本酒で今年を締めくくる大忘年会。日本酒は飲み放題だったが、「豊盃 純米吟醸」「而今 特別純米」くらいは覚えているが、あとは何を呑んだのか記憶が定かではない。が、二日酔いになってないので、きっといいお酒だったのだろう。
その他参加した日本酒イベント
●3月20日:広島燗酒フェスティバル
広島城の二の丸で県内22の酒蔵が集まっておこなわれた。ただ小雨が降るあいにくの天気で、せっかくの燗酒がすぐに冷めてしまう。「神雷」の三輪酒造さん、「瑞冠」の山岡酒造さんなど知り合いの酒蔵をいくつか回った後、早々に広島市内の昼呑みできるお店に移動して二次会とあいなった。
●4月13日:西条蔵開き
この日は西條鶴醸造さんと亀齢酒造さんの蔵開き。西條鶴醸造さんの酒蔵見学を事前に申し込んでいたので、宮地杜氏から酒造り工程を丁寧に説明したもらった。大変勉強になった一日だった。
●4月25日:クラフトサケウィーク
東京の六本木ヒルズで4月18日~29日にかけて開催された今年の「クラフトサケウィーク」。上京する予定にあわせて4月25日のイベントに参加した。この日は「関東の日」と称して、「大那」の菊の星酒造(栃木)、「朝日榮」の相良酒造(栃木)、「望bo:」の外池酒造店(栃木)、「七水」の虎屋本店(栃木)、「流輝」の松屋酒造(群馬)、「聖」の聖酒造(群馬)、「彩來」の北西酒造(埼玉)、「総乃寒菊」の寒菊銘醸(千葉)、「屋守」の豊島屋酒造(東京)、「雨降」の吉川醸造(神奈川)の10蔵。ふだん飲むことのない関東の10蔵を一通り楽しませてもらった。
●4月27日:東広島蔵開き
安芸津町にある「富久長」の今田酒造本店さんと「於多福」の柄酒造さん、そして黒瀬町にある「賀茂金秀」の金光酒造さんの蔵開きに行った。JR呉線に乗って安芸津に行き、柄酒造さんと今田酒造さんで新酒を試飲させてもらう。金光酒造さんにはシャトルバスで向かい、同じく新酒を試飲。その後、再びシャトルバスで西条に向かい、ほろ酔い散歩を楽しんだ。
●6月1日~2日:酒蔵体験ツアー(春)
賀茂鶴酒造さんの一泊二日の酒蔵体験ツアーに参加。参加者は私を含めて6名。西条の酒造りに欠かせない「水」を学び、山田錦の田植えもおこなった。夜は友安総杜氏と一緒に美酒鍋を囲むという楽しいひと時を新しい仲間と一緒に満喫した。
●6月9日:日本酒サーキット
広島市内の18の飲食店に各々酒蔵がコラボして、酒蔵が提供する日本酒とそれに合う肴を楽しむ会。制限時間は12:00から19:00(L.O.は18:00)まで。日本酒を愛する仲間と市内を歩き回った。訪れたのは、18店舗中「GOTENPO×天山(佐賀)」「太閤うどん×雨後の月」「ROCKET×弁天娘(島根)」「わいく×亀齢」「一具×扶桑鶴(島根)」「COZYダイナー×白鴻」「渓×✠(じゅうじ)旭日(島根)」「クマのしっぽ×玉櫻(島根)」「ハレの日×横山(長崎)」「とらや×大號令」の10店舗。広島県以外の日本酒を楽しめました。
●8月10日:天吹酒造 × Cafe & Bar JA-KEY
藤本屋さん主催のイベントに初参加。この日は、JA-KEY(じゃけい)の創作料理と佐賀の天吹酒造さんの日本酒とのペアリングを楽しむ会。天吹酒造さんと言えば、2022年に佐賀に行ったとき、「日下無双」の赤い一升瓶を見て感動した覚えがある。もちろん佐賀の料理に合う旨口のお酒だった。杜氏の日下(ひのした)さんは広島出身。今回は11種類の日本酒を提供してくれた。
●10月5日:福山城酒肴祭
福山城の天守前広場で開催される酒祭りも今年で3回目。今回は地元の「神雷(三輪酒造)」「天寶一(天寶一)」「瑞冠(山岡酒造)」に加えて、「白鴻(盛川酒造)」「大號令(馬上酒造)」「於多福(柄酒造)」「老亀(小野酒造)」「朝光(福光酒造)」の計8蔵が参加した。チケット片手に各蔵のテントを回る。どれも美味いが、福光酒造さんのどぶろくの燗酒は斬新だった。
●10月12日:西条酒祭り
西条酒祭りは、2日間で全国から40万人が集まる国内有数の日本酒イベント。人混みが苦手なので今までは敬遠していたが、百聞は一見に如かず。今年は勇気を出して行ってみた。想像以上に人が多く、どの酒蔵も大行列だ。賀茂鶴酒造さんの駐車場会場で4種飲み比べをした後は、予約していた西條鶴醸造さんの「酒蔵コンサート」へ。蔵の中で、ピアノとフルートの演奏を約1時間聴いて、ほろ酔い気分で癒された。でも道路はとにかく人が多い、来年はどうするかな?
●10月18日~19日:酒蔵体験ツアー(秋)
賀茂鶴酒造さんの酒蔵体験ツアーに再び参加。今回は前回植えた山田錦の稲刈りを体験した。ただし、あいにくの大雨(時々雷)で稲刈り作業は30分しかできなかったのは残念。一方、精米機メーカーのサタケ、新酒鑑評会を毎年おこなっている酒類総合研究所を訪問できたのはよかった。前回参加した6名に加えて、今回新たに1名仲間が増えて、夜は「Bar & Dining Nao’s」で中華料理と賀茂鶴のペアリングを楽しんだ。
●11月27日:美和桜酛摺り体験
10月の賀茂鶴酒造さんの酒蔵体験ツアーで新たに知り合ったやまむら商店(宮島)の女将さんに誘われて、美和桜酒造さんの酛摺りに行った。この日は1日3回、10時、13時、16時から金尾杜氏の「広島流酛摺り唄」に合わせて約10分間、二人一組で酛摺りをおこなった。3回体験すると、麹米がだんだん柔らかくなるのがよくわかる。昼食に賄いでいただいたカレーライスも美味しかった。美味しい「生酛純米酒 御結(おむすび)」が醸せますように!
締めの一杯!
振り返ってみると、今年はひろしま日本酒会への参加をはじめ、いろいろなイベントに参加して楽しかった!
来年も美味しい日本酒と素敵な仲間に会えますように!
今宵は、今年出会った日本酒と仲間に感謝して「乾杯!」